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まろにえブログ1:乳質改善の効果

JOURNAL 2024.10.09

田辺 雅人

田辺 雅人Masato Tanabe

 はじめまして。田辺雅人と申します。

 私は北海道の別海町にある株式会社まろにえふぁーむの代表をしています。

 私の牧場は、経産牛約200頭のフリーストール・ミルキングパーラーの牧場です。

 「自分たちが飲みたい牛乳を搾る」を経営理念とし、良質な牛乳の生産を心がけています。

 9年前に妻の実家である農場に就農してから乳質改善に取り組み、昨年の乳検成績は乳脂肪率4.87%・無脂固形分率8.93%・体細胞数4.4万でした。

 乳質が良くなったことにより、経営にもいい影響が出ています!

① 個体乳量が増えてないのに出荷乳量が増えた

 乳房炎の発生が減り、治療による廃棄乳が減りました。牛群改良の方針を「乳質改善」と「健康」にしたので、個体乳量はここ5年間はほぼ横ばいなのですが、生産乳量に対する廃棄乳の割合は0.5%以下まで下がったので、1頭当たりの出荷乳量は増えています。

② 搾乳にかかる時間の短縮

 6年前につなぎ牛舎からフリーストール牛舎に移行しました。妻と2人で搾乳をしているのですが、当時80頭で2時間かかっていた搾乳は、搾乳頭数160頭に増えた今でも同じ2時間で終えることができています。

 乳房炎によるバケットミルカーやクオーターミルカーの使用頻度が減り、搾乳性の悪い牛の淘汰を進めたことで作業性が良くなりました。

 加えて、治療で搾乳の手を止めることも減ったので、頭数が増えても人数を増やさずに仕事ができています。

 『Dairy Japan2024年10月号』の特集は乳質改善による収益アップでしたが、乳質を良くすることは乳代による収益以外にもさまざまなプラスの影響にもつながっているので、とても大事だと思っています。

これから、私達の農場の紹介や取り組みを発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。

株式会社まろにえふぁーむのホームページもぜひご覧ください!

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PROFILE/ 筆者プロフィール

田辺 雅人

田辺 雅人Masato Tanabe

株式会社まろにえふぁーむ代表。
千葉県出身で妻の実家である別海町の農場に就農。
就農以降、積極的な牛の健康管理による経営向上に取り組み、全国トップクラスの良乳質乳を生産する。

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