こんにちは。北海道・浜中町で酪農経営をしている水本康洋です。このたび縁あって本コラムに誘っていただきました。今まで多くの方々に助けてもらってばかりですが、おかげで充実した酪農経営を行なうことができています。「らくコネ」をとおして私の農場の取り組みや技術を共有することで、少しでも業界に還元できればと思っています。
まずは、自己紹介をさせて下さい。
私は別海町の酪農家に生まれ、子どもの頃から自然と牛舎で遊び、その延長で仕事をするようになりました。
実家は、別海町の研修牧場の研修生を受け入れていたので、小学6年から約10年間、研修生と一緒に仕事をした経験があります。
高校卒業後は道立農業大学校に進学し、卒業後は帯広市の酪農ヘルパーをしました。このときに、数多く農家さんからいろいろな話を聞いたり、一緒に仕事をしたことが、今も良い経験として活きています。
その後、実家に就農。結婚後、30歳になるタイミングで独立を決断して、浜中町にて研修後、2016年4月に新規就農して、現在に至ります。
結婚して、新規就農と、現在に至るまで、妻には感謝の毎日です。
私の農場は、繋ぎ50頭牛舎で、乾乳だけ放牧しています。詳しくは『Dairy Japan 6月号』のルポをご覧ください。
すべてはつながっている
私は「つながり」を意識した酪農をしています。牛の成長過程や生産のステージなどすべてはつながっており、どれか一つに特化するのではなく、全体を意識することを大切にしています。そのなかで、経営では乾乳を軸に農場を回しています。
さらに、良い菌や微生物の利用により、牛・スラリー/堆肥・畑・草と循環型酪農にも取り組んでいます。菌や微生物は多様性が重要なのですが、牛にもその考えを活かし、ホルスタインだけでなくモンベリアード、エアシャーを使ったクロスブリーディングを実践しています。
こうした取り組みのなかで「これは皆さんにも共有したい」と思うことを、この場を借りて共有したいと思います。以降、よろしくお願いいたします!
次回は、乾乳管理で取り組んでいる、「分娩の時間をコントロールする考え方」をお伝えしたいと思います。