雨、雨、雨。
今年の関東の夏は、後半から雨続きです。愛犬の散歩も行けない日も多く、犬・人ともにストレスの溜まる毎日です。
そんなジメジメしてうっとうしい夏の終わりですが、この夏は一つ楽しい思い出ができました。
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ルミノブログ35:涼しい夏の暑熱対策
小学2年生の「牛の胃」の宿題
大学の博物館主催で「夏休み宿題相談会」というイベントがありました。私のところにやってきたのは、県内在住の小学2年生の男の子。テーマは「牛の胃はなぜ4つあるの?」でした。
せっかく大学まで来てくれたのですから、胃が4つあります、反芻します、で終わるわけにはいきません。牛は人間がそのままでは利用できない草を食べ、それを栄養に変え、私たちに牛乳を提供してくれる。それを「循環」ということ。牛のお腹の中にはたくさんの微生物が暮らしていて……と、気がつけば小学2年生相手に、酪農と乳牛の素晴らしさを熱く語っていました。
後日、その親子から、学校に提出したレポートが送られてきました。牛の胃のことだけでなく、エサの消化について実験してみたり、実際に牧場を訪問して体験実習した様子など、乳牛や酪農について一生懸命まとめてありました。手書きイラストやレイアウト、考察の視点など、小学2年生とは思えない出来栄えでした。

レポートを読んでいて彼が一生懸命手書きで描いたのかと思うと、年甲斐もなくウルウルきちゃいました。
Sくん、すばらしいよ!先生、感動した!
神奈川にも酪農好きの学生たち
そして最近、もう一つうれしいことがありました。酪農好きの本学の学生たちと食事をする機会があったのですが、話をしてみると「牛が好き」「酪農が好き」「もっと牧場に行ってみたい」という学生が思っていた以上にたくさんいたのです。
北海道にいた頃なら、それほど驚かなかったでしょう。でも、ここは神奈川県です。都会で生まれ育ち、身近に牛がいたわけでもない学生たちが、なぜか牛や酪農に惹かれている。関東に来る前は、ここまで酪農好きの学生たちに出会えるとは思っていませんでした。
「牛が好き」が入口でいい
一方で、私のような酪農に関わる人間には、違う景色も見えています。
調査でお世話になっている千葉県の酪農家では、先日の豪雨で飼料作物に甚大な被害が出ています。輸入飼料の価格は、ここに来て過去最高価格を更新する勢いです。酪農は自然を相手にする仕事ですから、決して楽しいことばかりではありません。
もちろん、小学2年生の男の子も学生たちも、こうした現実をすべて知ったうえで「牛が好き」「酪農が好き」と言っているわけではないでしょう。
でも、入口はそれでいいのだと思います。
牛がかわいい。牛のルーメンって面白い。牧場へ行ってみたい。そんな小さな興味から始まって、実際に牛を見て、酪農家の話を聞き、酪農の面白さや大変さを少しずつ知っていってもらえればと思います。
「酪農の接着剤」になりたい
北海道時代は、酪農好きの学生が大勢いて、牛や牧場は学生たちのすぐ近くにありました。しかし関東では、興味を持っても本物の酪農に触れる機会はそれほど多くありません。
だからこそ、牛に会わせる。牧場へ連れていく。酪農のイベントに誘う。酪農家の話を聞く機会をつくる。そんなことに、私も一肌脱いでいきたいです。
「うしのことが大すきになりました」と書いてくれた小学2年生も、「牛にハマった」と集まってくる大学生も、その想いをリアルな酪農につないであげたい。
私の師匠は、ご自身を人と人をつなぐ「人間接着剤」と呼んでいました。私は、酪農家と「酪農が好き」という人たちをくっつける、「酪農の接着剤」になれたらと思います。
牛が好きという入口から、本物の酪農へつないでいくことも、関東で酪農を教える私の役割なのかな、と思っています。
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Kalm角山ブログ6:食育=ファン作り
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