今年の関東の夏は過ごしやすいです。
去年、道産子の自分にとって関東1年目の夏は暑さが激しく、長い日々でした。北海道と比べて断熱材の効いていない住宅の中は、夜でも平気で30度以上となり、エアコンのない部屋には長時間滞在できないほどの酷暑でした。
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ルミノブログ34:暑い夏をメリットに変える トウモロコシの二期作にチャレンジ
人にとっては涼しい夏
ところが、今年の夏はどうでしょう。
35度以上の猛暑日も何日かありましたが、北海道の暑い年の夏と同じくらいの、容易に耐えられる夏でした。昨年は日が落ちても暑くて犬の散歩にも行けないほどでしたが、今年は夕食前のまだ明るいうちに散歩に行ける日が大半です。実際、8月も終盤の昨日の朝、犬の散歩に出ましたが、涼しいと感じるほどでした。
西日本は相変わらずの暑さのようですが、少なくとも今年の関東の夏は「過ごしやすい」夏といっても良いかもしれません。少なくとも、昨年との比較では。
THIで見る牛の暑さストレス
それでは、酪農の現場という視点からはどうでしょうか?
人から見れば涼しい夏とはいえ、牛から見ると相変わらずの暑い夏といえます。たとえば、牛の暑さストレスを数値化する指標としてTHI(温湿度指数)というものがあります。これは、温度と湿度から算出する数値で、THIが68前後から牛はストレスを感じ始めると言われています。別の見方をすると、不快指数と考えても良いかもしれません。
今年は雨が多いので、30℃程度の気温が多いですが、逆に湿度は高めです。例えば気温30℃、湿度70%だと、THIは81.3と計算されます。昨年の猛暑からすると、この程度であれば人にとっては、たいした暑さではありません。ですが、乳牛ではTHIが80を超えると、強いストレスを感じると考えられています。
つまり、人にとっては比較的マイルドな夏でも、牛からすると相変わらず酷暑ということに変わりないということです。
猛暑日と夜間のTHI
ちなみに、カラっとした猛暑日のストレス指標はどうでしょうか。
気温37℃、湿度55%の場合、気温の高さが効いてきて、THIは88.4と極めて高い値になってしまいます。人でも暑いですが、牛にとっては殺人的(殺牛的?)な暑さといえます。
今夏のもう一つの特徴は夜が過ごしやすいということです。夜間の気温25℃、湿度60%だと、THIは72.8と計算されます。このTHIだと、人では快適に眠ることができますが、牛にとっては相変わらず寝苦しい夜になっています。
送風ファンは夏の間つけっぱなしに
これらのことから言えることは、人が少々涼しいと感じても、送風ファンのような冷却装置の電源をオフにしてはいけないということです。作業者が涼しいと感じて、夕方作業後の牛舎から上がるときに送風ファンのスイッチを切ってしまうと、牛は暑くて厳しい夜を過ごすことになるからです。インバーターの付いていない送風機では特に要注意です。
人:比較的暑くない ⇒ 牛:あいかわらず暑い
夜間に牛を冷やすと翌朝の乳量が増えるという報告もあるくらいですから、夏の間は送風ファンはつけっぱなし、これが基本と言えそうです。
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