こんにちは! 今回は、牛の健康と、そこにつながる環境のお話をしようと思います。
私はアレルギー体質で、内臓も弱いため、日々健康には気をつけています。幼い頃から酪農を手伝うなかで、自然と牛達の健康にも関心を抱くようになりました。牛も人も、健康維持には食事が非常に重要だと考えています。
そこで、牛の健康状態を改善するため、微生物を利用した飼養管理に取り組んでいます。微生物の力を借りることで牛の消化機能を高め、健康な体作りをサポートできると考えているからです。
しかし近年、カーボンニュートラルやメタンガスの問題が注目されるようになり、私の取り組みを見直す必要が出てきました。牛は反芻動物のため、メタンガスを発生させ、それが地球温暖化の一因となることが知られています。乳牛がエサを食べルーメン発酵をすると、ルーメン内の多様な微生物がエサをさまざまな成分に分解し、エネルギーなどを生み出します。一部の微生物がその過程で、メタンガスを発生する働きをします。それが、乳牛のメタンガス発生につながると言われています。
微生物を利用した飼料は、過去のブログでもお話ししたように。喰い込みが上がります。微生物が定着すると、牛はどんどん健康になり、エサをよりたくさん食べるようになります。このことから牛の健康には良い影響を与える一方で、それだけルーメン発酵が活発になり、メタンガス排出量が増える可能性も否定できません。
牛達の健康管理を強く意識しながらも、環境問題への対応は酪農における重要な課題になってきています。
多様な知識と柔軟な対応力が求められ、情報を収集することが不可欠だと思います。酪農は外的要因に左右されやすいため、先手を打つための情報収集が重要です。
皆さんは生産現場の環境対策に関しては、どのようなことを考えていますか?ぜひご意見を伺いたいです。
次回は、私の実家である北海道別海町の酪農場の事例から、幅広い知識と柔軟な対応力の重要性を話したいと思います!
私が使用している微生物資材はこちらです。