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コーンサイレージのサイロ開封後の発熱とカビを抑えるには
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はじめに
コーンサイレージを牛に給与するまでには、収穫・裁断・密封・貯蔵発酵・開封・給飼という長い工程が必要です。時間とお金と労力をかけて作る大切なコーンサイレージですが、管理が悪かった場合には含まれる栄養価が大幅に減少し、乾物回収率も低下してしまいます。飼料価格が高騰しているなか、これは農場収益に関わる大問題です。
コーンサイレージにおける最大の問題はサイロ開封後
トウモロコシは牧草よりも糖分を豊富に含むことから、乳酸菌を添加しなくても自然のままで良好に発酵できると思われがちです。たしかに良好な発酵の定義を、貯蔵中のpHの低下とするならば、ほとんどのコーンサイレージにおいて基準値を達成しています。しかし一方で、トウモロコシの糖含量の高さは、サイロ開封後にカビや酵母の増殖による二次発酵の問題を起こしやすいことを意味します。
サイロ開封後は空気(酸素)がサイロ内に侵入するため、サイレージに非常に大きな影響を与えます。サイロ内に侵入した酸素は、酵母やカビを目覚めさせます。目覚めた酵母やカビは、サイレージ中のでんぷんや糖、さらには乳酸を食べて増殖し始めます。乳酸が消費されるとサイレージのpHは上昇し、さらに多くの有害な細菌やカビが増殖できるようになってしまいます。この二次発酵によって、貯蔵した乾物量の最大20%が失われることがあるうえ(Borreani et al., 2018)、カビの増殖は常にカビ毒を産生するリスクを伴います。
ヘテロ乳酸発酵を行う乳酸菌の添加で二次発酵を抑える
サイロ開封後のコーンサイレージの二次発酵を抑えるためには、「マグニバ プラチナ1」などのヘテロ乳酸発酵を行なう乳酸菌を収穫・裁断時に添加することがおすすめです。「マグニバ プラチナ1」に含まれる乳酸菌は、ヘテロ乳酸発酵によって貯蔵中に乳酸だけでなく酢酸を産生します。酢酸にはカビや酵母の増殖を抑える働きがあるため、サイロ開封後の発熱やカビの発生の抑制につながります。
マグニバ プラチナ1
コーンやソルゴーなどのエネルギー価の高い作物用のサイレージ調製材。ヘテロ乳酸発酵を行う乳酸菌を2種類配合しており、サイロ開封後の発熱やカビの発生を予防します。
含まれる乳酸菌
- レンチラクトバチルス ヒルガルディ CNCM I-4785
- レンチラクトバチルス ブーケンライ NCIMB 40788
マグニバ プラチナ1の試験結果
実際に「マグニバ プラチナ1」を添加してコーンサイレージを作ったとき、どのような変化が得られるでしょうか? サイロ開封後に、10日間空気に晒したときのコーンサイレージ中の微生物構成を見てみましょう。その結果、「マグニバ プラチナ1」を添加したコーンサイレージでは、空気に10日間晒した後でもラクトバチルス属の乳酸菌の占有率が、無添加の場合と比べて高いまま保たれていました(図1)。
図1:159日間貯蔵したコーンサイレージを開封した後、空気に10日間さらした時の細菌構成の変化(Drouin et al., 2021)
さらに「マグニバ プラチナ1」添加区では、無添加区よりも開封後に産生されるカビ毒含量が少なかったことも示されています(図2)。
図2:サイロ開封後のコーンサイレージ中のカビ毒(ロケホルチンC)含量の変化(Drouin et al., 2021)
最後に映像でご紹介
コーンサイレージがサイロ開封後に発熱してしまった場合、乾物回収量が低下するだけでなく、廃棄によっても農場の経営状態を悪化させる可能性があります。そして例え二次発酵したコーンサイレージを牛に給与しようとしたとしても、コーンサイレージ中のカビの生菌数が増えるにつれ、牛の飼料摂取量や乳量は減少することが分かっています。
大切なコーンサイレージの品質と農場収益を守るために、乳酸菌の添加を考えてみませんか?
「マグニバ プラチナ」をコーンに添加した時、サイロ開封後の温度と牛の嗜好性はどのように変わるでしょうか?詳しくはこちらの動画をご覧ください。