ミニ酪農講座

鳥羽チャンネルvol.2 蹄のおはなし その2

JOURNAL 2024.05.24

小川諒平

小川諒平Ryohei Ogawa

 乳牛の体と行動を支える大切な役割を担うのが「蹄」です。このテーマに『Dairy Japan』でおなじみの有限会社知多大動物病院の鳥羽雄一先生がわかりやすく、シリーズで解説します。
 第2回は、「護蹄の基本」を繁殖との関係性を中心に解説します。

↓こちらから動画を視聴できます!

蹄の管理は牛群コントロールの基本

 蹄の管理は繁殖をよりスムーズに、より速く回すために、そして牛の能力を発揮するために大切な管理です。蹄は乳牛の体重を支え、歩行を可能にする役割を担っています。つまり蹄が悪ければ牛の管理が困難になってしまう可能性あります。
 乳牛は正しく歩行できることで、エサを喰い、水を飲み、ゆったりと横臥できるようになります。一方で乳牛は諦める動物でもあるので、これらがうまくいかなければ、限界まで我慢してから採食してしまうことにつながり、せっかくきちんと設計して、調製したエサをきちんと食べてもらうことができなくなります。

蹄が悪ければ発情発見が悪くなる

 蹄が悪ければ、乗駕行動を示すことが困難になり、発情発見が難しくなります。発情が見つけにくくなれば、当然繁殖成績は落ち、牛群の繁殖サイクルは悪化してしまいます。こうした蹄の役割やその管理の大切さを、ぜひ動画で詳しく学んでください。

PROFILE/ 筆者プロフィール

小川諒平

小川諒平Ryohei Ogawa

DairyJapan編集部。
1994年生まれ、千葉県出身で大学まで陸上競技(走り高跳び)に励む。
趣味はサッカー観戦。
取材先で刺激を受けながら日々奮闘中。
皆さんに有益な情報を届けるために全国各地にうかがいます。

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