[PR]

新システムへの移行がいよいよやってくる!…搾乳ロボットへ上手に移行するためのヒント

PICK UP 2024.10.01

 こんにちは。酪農家の皆様へ、搾乳ロボットや牛群管理ソフトウェアを中心とした牧場全体の管理についてアドバイスを行なっている、デラバル株式会社のアドバイザリー担当です。

 今回は、搾乳ロボットに挑戦することに決めた後の心構えについて述べていきます。酪農家の皆様が搾乳ロボットを導入する目的の一つには「最新の機械に対する興味や挑戦する期待感」といった精神的なモチベーションも含まれているかと思います。

 移行前後の気持ちの準備も、搾乳ロボットを上手に使いこなすために重要な要素と言えます。ここでは、とくに重要な「7つの心構え」をご提案します。

移行直前まで準備に十分な時間を費やす!

 新しく導入する機械のマニュアルは移行前によく読んでおきましょう。とくに搾乳ロボットに連動する牛群管理ソフトウェアに関する知識を得る時間をしっかりと作るようにしてください。最近の搾乳ロボットは、ソフトウェアのレベルが上がっているため、これをいかに事前に理解しておくか? が一つの大きな要となります。事前に知識を得て理解を深めておくことは、移行後の心のゆとりにつながります。また移行後にやりたいこととの優先順位付けにも役立ちます。

搾乳ロボットの特性を理解する

 搾乳ロボットに干渉しすぎることは、不必要なトラブルの原因になります。搾乳ロボットは搾乳を行なう機械にすぎませんので、「仕事を任せる」という意識を持ちましょう。テクノロジーに過度な期待を向けすぎず、乳牛と牛群管理に集中してください。

 機械が変わったとしても、問題があった場合には早期に対処する、という基本的な牛への健康管理は今までと変わりません。

牛群管理における変化を理解する

 新しいシステムを導入するということは、新しい管理業務に変更する必要があるということです。

新たな管理作業体系について学び、それを受け入れましょう。

 「今まではこうしてきたから」という考えはいったん捨てる必要があります。機械メーカーの担当者および飼料設計士、管理獣医師など各分野で経験と知識が豊富なスペシャリスト達をフルに利活用して、アドバイスを受けるようにしてください。きっと、皆様の熱意に快く応えてくれるはずです。

 よりスムーズな新システムの活用のために、予め新しい管理業務に合わせた日常作業リストを作ることをお勧めします。

飼槽のエサの状態を観察する

 搾乳ロボット牛群の管理においては、飼槽のエサの管理が最も重要です。牛が自らの意思で動く目的は、空腹を満たすためであると言われています。
 搾乳ロボットは飼料を食べたいから動くという牛の本能を利用して、機械本体や飼槽に誘導しています。
 そのため、牛が「食べたい!」と思ったときに、飼槽に常に新鮮でおいしいエサがある状態になっていることが重要です。
 飼槽のエサの状態、つまり給飼方法やエサ押しのタイミングを含めて、牛の口に入るまでの一連の工程に問題がないか? を毎日観察してください。

予期せぬことは起こるもの!と受け入れる

 機器の問題が発生したときの連絡先は、あらかじめ確認しておきましょう。これで、問題発生時にも落ち着きを与え、迅速な対応に役立ちます。
 また、定期的な牧場ミーティングを開催するようにしましょう。牧場運営に携わる従業員達の誰もが機器の状態を把握・確認でき、作業内容の見直しや、トラブルを最小限に止めることに有効です。

牛追いをしすぎない

 “牛追い”とは、主に前回の搾乳から長時間搾乳していない牛を人間が搾乳ロボットに連れてくることを言い、一日に数回行なうことがあります。

 搾乳作業がなくなり、体力的・時間的に余力が生まれるので、ついつい過度な牛追いをしている場合が散見されます。
 必要以上に牛追いをすると、牛は人を待つようになり、自発的に搾乳ロボットにいかない牛になります。これでは、搾乳ロボットに移行した意味がなくなってしまいますね。牛追いは、必要なときに必要な牛に対してのみ行なってください。
 自発的に搾乳ロボットに行く牛にするには、ちょっとしたコツがあります。ぜひ、機械メーカーの担当者の指導を受けることをお勧めします。

五感と脳ミソをフル回転!「見る⇒考える⇒行動する」

 搾乳ロボットへの移行後、何かうまくいかないな……と感じたときは、このサイクルを回しましょう。失敗を恐れるあまり、実際に“行動に移す“には意外とコツがいるかもしれません。移行前から、このサイクルをイメージしてみましょう。

  1. まずは「搾乳ロボット本体」と「データ」と「牛」をよく見てください。
  2. いつもと何か変化があれば、それについて「なぜ? どこで起きている? 原因は? 解決方法はどうする?」と考えてみてください。
  3. そして何かを変えるべく、行動を起こしてみましょう!

 その行動と変化に対して、牛は、または搾乳ロボットは必ず結果を出してくれるはずです。

PROFILE/ 企業プロフィール

デラバル株式会社

デラバル株式会社

創立から140年を超えた歴史ある酪農関連機器メーカーです。スウェーデンに本社を構え、持続可能な酪農業と食料生産への貢献を目指し、搾乳ロボットVMS™V300をはじめとする環境負荷への影響に配慮した製品開発と提案、アフターサービスを提供しています。

error: クリックできません!