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全ての経営者が直面する問題「人材マネジメント」に現場の経験値を共有Part.1

JOURNAL 2026.06.09

前田 真之介

前田 真之介Shinnosuke Maeda

 『Dairy Japan』では、連載企画「最高の牧場を作る最強チームの作り方」と連動した企画を推進中。6月29日に、著者である朝霧メイプルファームの丸山純さんと共に、オンライン座談会・ウェビナーを開催します。

6月29日にオンライン座談会・ウェビナーを公開します(一般有料公開)。Dairy Japanの読者の方は無料で視聴できます。
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 今回は、その予備知識を蓄えるための記事の深掘り企画で、丸山純さんに記事について深掘りインタビューをしてみました!
 単なる人材管理に留まらない、従業員が育ち、辞めず、楽しく働き、牧場全体として力を発揮するために、経営者やリーダーは何を考えるべきかについて、どう牧場が実践し続けてきたことを公開する内容です。

組織作りは全農場の悩み

 この動画の中心にあるのは、「牧場の組織づくりは、明日から使える小手先のテクニックではない」という問題意識です。

 飼料添加剤を使う、機械を導入する、作業手順を改善する、などの技術的な改善には、比較的すぐに現場で試せるものがあります。しかし、チームビルディング(組織作り)はそれとは性質が違います。信頼関係が生まれる、従業員が自分で考えて動くと言った状態になるには、1時間の講演を聞いたからといって、すぐに実現するものではありません。

 丸山さんは昨年、北海道酪農技術セミナーで、自身の牧場における組織づくりの概要を一気に紹介しました。

 それをさらにわかりやすく分解し、深掘り、牧場の現場で使える情報として丁寧に連載していただいています。

なぜ、チームビルディング?

 対談の中で印象的なのは、丸山さんが多くの講演や視察の場で感じてきたという実感です。

 「みんな、人の扱いに悩んでいる」。

 これは、酪農に限った話ではないかもしれませんが、家族経営から雇用型経営へ移行していく牧場にとって、人と組織の問題は避けて通れない経営課題になっています。

 丸山さん自身も、最初の10年ほどは自分の技術を高めることに意識を向けていたと語ります。自分がプレイヤーとして技術を覚え、作業を標準化し、マニュアル化し、牧場の品質を安定させる。その段階では、個人の能力向上が重要でした。

 しかし、経営のステージが変わると、求められる役割も変わります。自分が前に出て成果を出すだけではなく、従業員が成長し、辞めず、楽しく働ける環境をどう作るか。そこに意識が移っていったといいます。

キーワードは「信頼」

 動画では、「全員が主役の牧場を作る」という考え方を起点に、従業員との信頼、牧場としての信頼をどう作るかが語られます。ここで重要になるのが、信頼を感情論だけで扱わないことです。

 「従業員を大切にしよう」「会社をみんなで大切にしよう」という言葉は、方向性としては正しくても、それだけでは現場全体に同じ意味で伝わりません。

だからこそ、信頼を曖昧な言葉のままにせず、構成要素に分けて言語化する必要がある。動画では、その要素として「利他」「誠実」「能力」というキーワードが示されます。

⚫︎利他
 牧場や牛、仲間のために、自分から動こうとする姿勢。押し付けでは成立しない。

⚫︎誠実
 人間関係や仕事に向き合ううえでの基本姿勢。能力だけでは補えない部分。

⚫︎能力
 作業や判断を遂行する力。ただし、これだけを求めても組織は長続きしない。

仕事だけできていても、能力だけ高くても、人間関係や職場環境の問題が解決するわけではありません。すごく仕事はできるけれど、挨拶をしない、周囲との関係が悪い、チームとして一緒に働きにくい。そうした状態が続けば、組織は長持ちしません。

動画では、離職の背景には人間関係が大きく関わるという話にも触れながら、能力だけで人を見るのではなく、利他や誠実も含めて信頼を考える必要があると整理されています。

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PROFILE/ 筆者プロフィール

前田 真之介

前田 真之介Shinnosuke Maeda

Dairy Japan編集部・北海道駐在。北海道内の魅力的な人・場所・牛・取り組みを求めて取材し、皆さんが前向きになれる情報共有をするべく活動しています。
取材の道中に美味しいアイスと絶景を探すのが好きです。
趣味はものづくりと外遊び。


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