みんなのブログ

十勝CW牧場奮闘記2:アニマルウェルフェア・カウコンフォートへのこだわりをお伝えします!

JOURNAL 2025.04.03

中井 壱

中井 壱Nakai Kazu

 こんにちは!セントウェルのかずです!

 今回から数回に分けて、アニマルウェルフェア・カウコンフォートの視点から、牧場内で取り組んでいることや、個人的な想い・意識していることをお話ししていきます!

皆さんにとって牛はどのような存在?

 さて、皆さんは牧場内の牛達に対して、どのような接し方や想いを持っていますか? 当牧場では、スタッフ全員が犬や猫と同じように、ペットに近い感覚で接しています。そして、牛にとって快適で、なにより人がストレスにならないよう、優しく声をかけながら「牛目線・牛ファースト」を心がけています。

牛はかわいい

 現状、酪農・畜産業界のなかで私達の接し方は少数派であると肌感覚としても感じています。少しでも多くの関係者が同じように、あるいはそれ以上に牛に寄り添う方々が増えればいいなと思っています。

 牛も犬や猫と同様に、声をかければ反応しますし、ある程度の言葉も理解します。自分の名前を覚え、体調が悪いときはうずくまり、寝床をきれいにすると飛び跳ねて喜びます。ペット(家族)と変わらない存在なのです!

優しく接することのメリット

 この業界には、動物や牛が好きではない人もいることは理解しています。

 私は実は、経営的な視点から見ても良いことがあると考えているのです。そこで、経営的な視点から見てどのようなメリットがあるかを見てみましょう。

1) 乳量の増加

 人の存在や作業がストレスにならず、エサの食いつきや乳量が増える。

2) 作業効率の向上

 牛のハンドリングがしやすくなり、搾乳時のキックノンや胴締めを使わずにすむ。搾乳ロボットを使用する農場では、牛がロボットを覚えるのも早くなる。

3)治療がしやすくなる

 治療時に捕まえやすくなり、治療中もある程度は我慢してくれるため、処置がスムーズに進む。

人を避けることで転倒したり、搾乳時にミルカーを蹴り落としたりする事故が減り、施設や設備の破損が少なくなる。

4)トラブルの減少

人を避けることで転倒したり、搾乳時にミルカーを蹴り落としたりする事故が減り、施設や設備の破損が少なくなる。

 また、牛群全体が穏やかで人好きになっていれば、外部から導入した気性の荒い牛も、時間が経てば自然とおとなしくなります。さすが群れの動物ですね!

 これだけの時間的・金銭的なメリットを考えれば、愛情を持って接しない理由はありません。一方で、暴力的な接し方をすれば百害あって一利なし。メリットは一つもないのです。

関係性を壊すのは一瞬

 当牧場では、7割から8割の牛が撫でようとしても逃げませんし、乾乳にする際など施設間を移動する時もモクシをつけて「お散歩」するように移動できます。

 ここまでの状態になったのは、農場スタッフ全員が仔牛のときから愛情を持って接してきたからです。もし暴力的な行動や乱雑な扱いをすれば、人間は「安全な存在」から「敵」へと変わってしまいます。そのため、できる限り牛達が不快な思いをしないよう、日々の管理や接し方が重要になります。

 次回は牧場内で取り組んでることを具体的にお話しします🐮

PROFILE/ 筆者プロフィール

中井 壱

中井 壱Nakai Kazu

北海道帯広市で「人にも牛にもやさしい牧場」をモットーに、搾乳牛約190頭を管理。社長である母と、帯広畜産大学からのアルバイトスタッフとともに、日々経営向上に向け奮闘中。

RELATED/ 関連記事

記事についてのお問い合わせ

error: クリックできません!