ミニ酪農講座

杉野の部屋vol.4ウィスコンシン大学での学び その2

JOURNAL 2024.09.13

 米国での酪農研究や普及活動、日米の酪農現場の違いをテーマに『Dairy Japan』でおなじみの広島大学・杉野利久教授と、酪農学園大学・福森理加准教授が対談します。2回シリーズの第2回目です。

こちらから動画を視聴できます!

ウィスコンシン大学への留学2

 福森先生は酪農学園大学でハードヘルス学ユニットに所属されています。そして現在、1年間の期限でウィスコンシン大学へ留学中。大学での研究活動はもとより、生産現場にも足を運び、さまざまな取り組みを目にし、吸収中。
 福森先生がそこで学び、経験から得た日米の酪農の違いとはどのようなものでしょうか? 牛群管理や子牛の疾病予防、飼料基盤の違い、大学や関係者の連携などさまざまな視点でお話いただきました。今回は第2回。前回と合わせて、ぜひご覧ください。

移行期牛インデックスとは?

 動画中で話題にあがった移行期牛インデックス(Transition Cow Index)とは、移行期牛のマネジメントが成功しているかどうかを知るための指標です。値は初回乳検で算出された305日予想乳量と前産次の泌乳成績から予測される次分娩時の305日予想乳量との差で示されます。値がプラスで大きいほど予測より乳量が多く出ているので、分娩移行期管理がうまくいっているということです。マイナスであれば、その逆ということになります。以下にその概要を示します。

 乳量予測に使用している要因は、初回乳検時のDIM(DIM5~40の区間に限定)、前産305日乳量、前泌乳期の DIM、当期の泌乳開始が分娩か流(死)産か、前泌乳期の泌乳開始が分娩か流(死)産か、分娩月、前泌乳期の最終乳検時の体細胞ログスコア、乾乳日数、当期の搾乳回数、前泌乳期の搾乳回数、産次数、品種、牛群レベルでのbST(ウシ成長ホルモン)の使用状況。

※引用元はこちら

PROFILE/ 筆者プロフィール

Dairy Japan編集部・都内在住。
取材ではいつも「へぇ!」と驚かされることばかり。
業界に入って二十数年。普遍的技術、最新の技術、知恵と工夫、さまざまな側面があるから酪農は楽しい!

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