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十勝CW牧場奮闘記4:うち牛のハンドリング

JOURNAL 2025.06.09

前田 真之介

前田 真之介Shinnosuke Maeda

 こんにちは! セントウェルのかずです! 今回はアニマルウェルフェア(AW)において、セントウェルが意識して行なっていることをご紹介します!

牛の誘導

 ホールディングエリア、パーラー内に誘導するときは、皆さんどんな追い方をしているでしょうか? もちろん、各牧場の牛の性格や接し方にもよります。

 うちでは、

  • 牛が無理な体勢(角度のきつい旋回、狭い場所を通すなど)にならないように誘導する。
  • 殴ったり蹴ったり暴力的な接し方をしない。
  • 寝ている牛を起こすときも、急に大声出したり驚かせないよう、少しずつ圧を高めていき、起き始めているときは急かさず見守ってあげる。

 そのようなことを大事にしています。

 牛をパーラー室に誘導している動画です。

搾乳

 セントウェルではアブレストパーラーを使用しているため、人と牛が同じ空間にいます(人のすぐ周りに牛がいる状態)。ですので、たくさんの頭数を誘導すると人も牛も動きづらく、牛を転ばせたり足を踏まれたりなどのトラブルが発生する可能性があるので、本来8頭入るところを4頭までに制限しています。
 うちは学生のアルバイトさん達が大勢関わってくれているので、皆さんが安全に作業できるように気をつけています。

 搾乳作業に入るときも、いきなり乳房を触るのではなく、人が搾乳する旨を伝えるように声をかけながら背中など体を摩ってから搾乳を始めます。また、基本的に蹴る牛はいませんが、足をあげたり足踏みする牛は何かのサイン(搾乳作業または機械が原因で痛い、違和感がある、腹痛があるなど)だと考えながら作業するようにしています。

給飼

 育成や乾乳の給飼作業はミキサーを使用しないので人の手でやっています。配合をやる際は、ミキサーで一気に給飼するのではなく、杓(しゃく)で1頭ずつ与えるようにしています。また給飼のときも極力撫でるようにしています!

 給飼の際の動画です。

哺育

 哺育管理は搾乳作業同様、いや、それ以上に声かけを重要視しています。赤ちゃんや子ども達と接するように、たくさん喋りかけて哺乳するようにしています。

哺乳をしている動画です。

 AWは特別な取り組みではなく、日々の接し方や思いやりが土台です。

 これからも牛と向き合い、より良い牧場作りを進めていきます!

PROFILE/ 筆者プロフィール

前田 真之介

前田 真之介Shinnosuke Maeda

Dairy Japan編集部・北海道駐在。北海道内の魅力的な人・場所・牛・取り組みを求めて取材し、皆さんが前向きになれる情報共有をするべく活動しています。
取材の道中に美味しいアイスと絶景を探すのが好きです。
趣味はものづくりと外遊び。


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