
ほかの牧場の様子や取り組みを知りたくても、なかなか視察に行くことができないーー。そんな生産者さんの悩みに答えるべく、Dairy Japan編集部が現地に取材に行き、ライブ配信で視察ツアーを行ないました!
視聴者からは、「ここどうなってるの?」「ここの」取り組みは?」などリアルタイムならではの質問を寄せていただき、現地に行かずとも有意義な視察をすることができました。 切り抜き動画をご紹介します!
データから見るロボット搾乳のマネージメント
実際にロボット2台を稼働させているベイリッチランドファームさんに、「より効率的にロボットを稼働させるにはどうすれば良いか?」という視点で、重要視するべき数値を教えていただきました。
搾乳回数は2.8 回を目指す
搾乳回数は、視察当時は2.6回とのことでした。通常良い時は2.8くらいまでは上がるそうで、この数値を基準に考えていました。搾乳回数が0.1上がれば(個体乳量)が約1kg上がるとされており、この数値向上を重要視していました! 当時同牧場では、個体乳量平均42kgで搾乳回数2.6回でしたので、さらに伸ばしたいと浦さんは言います。
ロボットを止めないマネジメントも超重要
ロボットの稼働を極力止めたくないというのが浦さんの考えで、そのために壊れないようなメンテナンスはしっかり行なっていました。現状、裏さんのいる美瑛町だと、ロボットメンテナンスのサービスが遠方から来ることになるので、そこが少しネックだと話していました。機会を正常に動かし続けることも、マネジメントの重要なポイントのようです。
搾乳失敗回数
搾乳失敗回数という数値について教えてくれました。搾乳失敗=ロボット稼働のロスと直結します。つまり、ここは0で管理するのがいいというのが浦さんの考え。しかし、失敗しがちな牛が高乳量の牛だったなど、そう言った牛をロボット群に残しておきたかったため、以前はこの数値を「2〜3」の状態には目を瞑っていたそうなのですが、思い切って出すことで数値が改善されました。
搾乳ロボットには出荷乳量増へのヒントが数多くあることがわかりました。
PROFILE/ 筆者プロフィール

前田 真之介Shinnosuke Maeda
Dairy Japan編集部・北海道駐在。北海道内の魅力的な人・場所・牛・取り組みを求めて取材し、皆さんが前向きになれる情報共有をするべく活動しています。
取材の道中に美味しいアイスと絶景を探すのが好きです。
趣味はものづくりと外遊び。