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敷料の微生物バランス改善による乳房の健康維持

PICK UP 2024.10.03

敷料と乳房の衛生

乳牛は平均で10~13時間を横臥して過ごし(Vasseur et al., 2012)、その際、乳房は床面に長期間接触しています。敷料は管理方法によっては、好ましくない細菌の温床になります。そのような不衛生な敷料を用いている場合、体細胞数(SCC)の増加や乳房炎の発生につながりかねません。乳房の健康を守るために、敷料の衛生管理に取り組んでみませんか。

イージーベッド プロ:心地よいベッド作るための微生物

イージーベッド プロは、生きた乳酸菌と生きたバチルス属細菌、繊維分解酵素、水分吸収材を含んだ粉末製品です。イージーベッド プロは敷料中の微生物バランスを改善することによって、動物の健康維持に貢献します。

イージーベッド プロの作用機序

イージーベッド プロを畜舎表面に散布することによって、敷料などに好ましい細菌からなる保護層(バイオフィルム)を素早く形成することができます。有益なバイオフィルムで畜舎表面を覆うことは、有害な微生物が入り込む隙の減少につながります。結果として敷料の衛生が改善すれば、乳頭を清潔に保つことができます。

戻し堆肥を用いている酪農場での試験

フランス国立農業・食料・環境研究所(INRAE)との提携によって実施された試験では、イージーベッド プロに含まれる微生物について下のような知見が得られています。本試験はフリーストール牛舎の敷料として戻し堆肥を使用している農場において、全228頭の乳牛を用いて6月から8月に実施されました(無添加区:2ペン115頭、微生物資材区:2ペン113頭)。微生物資材区では、イージーベッド プロに含まれる微生物を各ストールに1週間に1回噴霧しています。

<試験結果>

敷料中の微生物バランスの改善:

無添加区の敷料からは、乳房炎との関係が知られているストレプトコッカス属(連鎖球菌)などのグループが検出されました。一方で、微生物資材区からは検出されませんでした。

体細胞数の維持:

微生物資材区では敷料の微生物バランスが改善されたことにより、7月と8月の暑い時期でも体細胞数(SCC)が無添加区よりも有意に低くなりました(図1)。これは微生物資材によって、乳房の健康が保たれたことを表しています。

図1. 微生物資材の使用による敷料の衛生維持が、体細胞数(SCC)に及ぼす影響(Duniere et al., 2024)
図1. 微生物資材の使用による敷料の衛生維持が、体細胞数(SCC)に及ぼす影響(Duniere et al., 2024)

また本試験では、微生物資材に配合されている細菌が乳中に侵入していないことも確認されました。

イージーベッド プロを使用するその他の利点

イージーベッド プロを使用するそのほかの利点としては、石灰などの消毒剤と比べてヒトや動物への刺激が少ないことが挙げられます。イージーベッド プロは牛の皮膚や乳頭、関節をヒリヒリさせることはなく、 人にとっても安全性の高い成分で構成されています。

またイージーベッド プロに含まれる乳酸菌が敷料のpHを低下させることによって、アンモニア産生菌の増殖を抑制すると、畜舎空気中へのアンモニアの排出が抑えられます。アンモニアが少ない空気は、牛にも人にも快適な環境であると言えます。

さらにイージーベッド プロに含まれる繊維分解酵素によって敷料の分解が進むことは、堆肥化時の発酵促進にもつながります。

おわりに

ラレマンドバイオテック株式会社ではイージーベッド プロの発売を記念して、1kg小分けサンプルを先着100名の方にプレゼントします(2024年12月末日まで)。サンプルをご希望の方は、こちらのリンクからご応募ください。皆さんの牛舎の衛生管理の一助として、イージーベッド プロをお役立ていただければと思っています。

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イージーベッド プロ:畜舎環境の微生物バランスを改善し、動物の健康を守る

〇 牛床の余分な水分を吸収

〇 健康な乳房と体細胞数を維持

〇 空気中へのアンモニア排出を、最大で50%減少

〇 堆肥・スラリーの成分の安定と窒素回収率の改善

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商品紹介映像

イージーベッド プロを使用しているイギリスの酪農家Peter Cheek氏のインタビュー動画をこちらから見ることができます(日本語字幕付き)。

参考文献

Vasseur et al. 2012. Sampling cows to assess lying time for on-farm animal welfare assessment Journal of Dairy Science, Volume 95, Issue 9, 4968 – 4977.

https://doi.org/10.3168/jds.2011-5176

Duniere et al. 2024. Conditioner application improves bedding quality and bacterial composition with potential beneficial impacts for dairy cow’s health. Microbiology Spectrum, Apr 2;12(4):e0426323.

https://doi.org/10.1128/spectrum.04263-23

PROFILE/ 企業プロフィール

ラレマンドバイオテック株式会社

ラレマンドバイオテック株式会社

ラレマンド社は、19世紀の終わりにカナダで設立されたグローバル企業です。酵母や細菌などの微生物製品を提供し、現在その事業は世界40か国以上で展開されています。ラレマンドバイオテック株式会社は、日本における動物栄養事業を担い、反芻動物用の生きた酵母「レブセルSC」やサイレージ用乳酸菌「マグニバ」などを取り扱っています。

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