気温22℃でも危険?
気温がそれほど高くない日でも
「なんとなく牛の元気がない」「乳量が落ちている」
と感じることはありませんか?
冷涼な地域とされる北海道・釧路管内でも、近年は夏場の暑熱対策が急務となっています。
特に注意が必要なのが「高湿度」によるリスクです。
今回は、十勝管内農協連・十勝畜技研が主催の「暑熱対策先進事例視察研修」の情報をもとに湿帯地域における暑熱対策ポイントをご紹介します。
なお、この記事はDairy Japan10月号にて詳しく紹介しています!
湿度80〜90%は要注意! 「湿帯地域」における暑熱ストレスとは?
釧路地方などの沿岸部や冷涼な地域では、夏場に霧の小雨の中間である雨粒「じり」が発生しやすく、連日のように湿度が80〜90%に達することがあります。

▲湿地帯ならではの夏の早朝の霧(撮影場所:北海道浜中町)
ここで注意したいのが、THI(温湿度指数)の跳ね上がりです。
気温が22〜24℃程度であっても、高湿度が重なるとTHIは一気に上昇します。
釧路農業改良普及センターの講義によると、管内でも高湿度による牛の熱中症事例が報告されています。
暑熱対策を成功させる3つのポイント
湿帯地域での暑熱対策では、牛舎環境に応じた個別の設計と管理が欠かせません。
- 基本は「換気」と「送風」
・牛舎の断熱と遮光や広めの開口部による「換気」を前提とする
・牛体に届く風速2m以上の送風を確保することが最重要 - 温湿度に応じたシビアな稼働設定
・センサーやデータを活用し、湿度に応じた細かな制御を行うこと - 継続的なモニタリング
・外気や牛舎内の温湿度データをもとに、効果を常にチェックし、改善していく
以上のポイントを踏まえ暑熱対策を行っていくことが重要だといいます。
これらを参考にして、参加者たちは2日間にわたり先進事例の農場を視察しました。
先進牧場の具体的な取り組みは「Dairy Japan10月号」でチェック !
ここまでは高湿度下における暑熱対策の基本についてお伝えしました。
本誌では、現場で成果を上げている以下の2つの先進事例を、豊富な写真・具体的な設備コストとともにカラーで詳しく解説しています。
事例1:㈱TACSしべちゃ(標茶町)
「屋根塗料と気流改善で輻射熱・熱だまりを遮断!サーモカメラで見る実際の効果とは?」
事例2:植田牧場(鶴居村)
「ソーカー×立体的な送風で効果最大化!現場の環境に合わせたファンの配置・水圧対策」

▲事例1:サーモカメラで実際に屋根の温度を測定する参加者たち

▲事例2:実際にシャボン玉やスモークを使って気流を調査
夏の終わりは近いですが来年の夏に向けて、自農場に合わせた具体的な暑熱対策の設計・見直しに、ぜひ本誌をお役立てください!
▼詳しくは「Dairy Japan2026年10月号」に掲載しています。
▼まずは1冊だけ試したい方は「試し読み」も可能です。
